You gave me the best of me.


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『もしもしいずみくん?』

「もしもし」

『えへへ、元気?』

「うん元気だよぉ。あみは?」

『もちろん元気です!!』

「それはなにより。」




大好きな彼との通話。

会えない期間がどうしても長くなる私たちにとって、貴重で大切な時間だ。




『あのね聞いて聞いて』

「ん?」

『今度仕事で、少し大きめの企画を任されたの!すごいでしょ!!』

「へぇ、すごいじゃん。どんなことするの?」

『ん〜とね、お店とは別にワゴンでお花売るんだけど、その商品企画とかディスプレイとか!』

「それいつから?」

5月中旬くらいかな?』

「あ、それじゃあ俺行けるかも」

『!?ほんと!?』



どうしよう。

仕事終わって迎えに来てもらうことはあったけどやってるところ見られたことないや

上手く出来るかな、そんな不安もあったし……

う、急に緊張してきた。



……あみ?」

『えっ?』

「どうしたの急に黙って」

『あごめ、なんか急にドキドキしてきちゃった』

「それは俺が行くから?」

ちょっといずみくんニヤニヤしてない?』

…………してないけど。」

『ほんとに〜??』



なんかいずみくんと話してたら不安もなくなってきたなぁ。なんかパワーでも持ってるの?なんでも出来る気がしてくる。



「あみ、さっきの沈黙不安だったからでしょ」

『え、なんでわかったの』

「いつも、あみのことならなんでも分かるって言ってるでしょ?」

『確かに……

昔のことは分からないけど、前に苦手って言ってた。こういうことするの」

『、そうだね。でも今回はちゃんと頑張ってみようと思って。いずみくんも来てくれるし!!』

「ん、偉い偉い




……変わったなってつくづく思う。

元々新しいものを作ったり挑戦したりするのが苦手だったり嫌だなって思うことの方が多かった。

でもいずみくんと出会って考え方とか物の見え方とか。

少しでも頑張ってみようって思えるようになったんだ。



…………いずみくん』

「なぁに?」

『いつもありがとね』

「ふふ、こちらこそいつもありがと。」

『じゃあ私寝るね、おやすみ。いずみくんお仕事頑張って!』

「ん、ありがとう。……あみ?」

『うん?』

「あいしてるよ」

『あ、_____』




やられた、通話切られた。

も〜〜〜〜ずっとドキドキしっぱなしなんだけど!?言い残すの好きだよねいずみくん。

まぁ、そんないずみくんが好きな私もいるけど。



いずみくんが来れるってことは私とも会えるってことだ。嬉しいなぁ。

よし、頑張ってみよう。


いつも本当に支えてもらってる。

私もいずみくんのこと支えられてるかな。

今は出来てなくてもいつかは絶対、ね。



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